2016.12.25(日)
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1.ヤクシマルリセンチコガネ
深く美しい青色が森の地面で目立ちます。
思わず手に取りたくなる、美しさですがちょっと待ってください。
毒も針も無く、噛みつくことが無い安全な生き物なのですが。
ゴハンがウンチなので衛生的に問題があります。
2.クワコ
シルク(絹)を作るカイコの祖先と言われます。
5000年以上かけて人類が飼育し、カイコにしたとされます。
カイコ同様、クワコも繭を作るものの絹糸を取ることは極めて困難であり、本当にカイコの祖先は未だに議論されています。
3.チャノハマキホソガ
「チャ」と付くように、お茶の葉を食べる大害虫。
体長数mmの極めて小さな蛾ですが、大挙してお茶の葉を食べてしまいます。
屋久島はお茶の生産が盛んですが、この蛾は1度しか見たことがありません。
お茶にはチャドクガなど害虫が付くことが知られています。
しかし、これもまた屋久島ではほとんど目にする事はありません。
※チャドクガはツバキも食べます。
屋久島にはツバキ(リンゴツバキ)が多いがチャドクガは少ない。
自然度が高いと害虫の捕食者も多く、結果害虫が発生しにくいと考えられています。
屋久島の農業は生態系の力を借りた農業「アグロフォレストリー」の一種かもしれません。
4.キスジセアカカギバラバチ
寄生蜂の一種ですが、この蜂はとっても複雑な生き方をします。
この蜂の幼虫は、チョウやガの幼虫に寄生する蠅(ハエ)の幼虫に寄生します。
これを2次寄生と言います。
卵は目に見えないほど小さく、これをチョウやガの幼虫にではなく、幼虫が食べるであろう「葉」に生み付けます。
卵は幼虫に食べられ、体内にいる寄生蠅の幼虫に到達するとそこで育ちます。
なんとも運任せでなんとも不思議な生活史です。
5.アシビロヘリカメムシ
奄美大島以南で見られるカボチャ、キュウリなどウリ仲間や果樹類を食害する昆虫です。
すでに長崎県でも見つかっています。
台風などで飛ばされてきたのでしょうか。
島は周りかが海に囲まれているので生き物の移動が制限されます。
島に生物がやって来るパターンについて詳しくはこちら↓
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=536689436539962&id=212293235646252
羽がある昆虫は海を越えて屋久島にやってることがしばしばあります。
サトセナガアナバチの場合。
https://www.facebook.com/212293235646252/photos/a.214805048728404.1073741828.212293235646252/539641839578055/?type=3
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