2016.11.22(火)
右側の写真はクリックすると大きな画像で見られます。
・ジョロウグモ1
この時期、屋久島では大きなクモの巣をたくさん見かけますが、たいていこのジョロウグモの巣です。
ジョロウグモは春に産まれ秋〜冬にかけて繁殖を行い、越冬せずに死んでしまいます。
なので、春には無い大きなクモの巣がこの時期見られます。
この写真はお尻の赤いジョロウグモの雌が大きなトビズムカデを捕らえて食べているところです。
通常、ジョロウグモの巣は飛んでいる虫を捕らえることを目的としているので、このように地上で生活する生き物を捕らえるのは珍しいです。
よく見るとジョロウグモの雌のお腹の上にもう一匹クモが乗っています。
食事に夢中な雌と交尾しようとジョロウグモの雄です。
※クモの交尾は正確には交接といいます。
・ジョロウグモ2
こちらも、ジョロウグモの雌が虫を捕獲し食べています。
交接しようと雄がそっと近づきますが用心が必要です。雌に気が付かれると食べられてしまいます。
雄は命がけで子孫を残します。
・シロカネイソウロウグモ
その名の通り白金(しろかね)色の居候するクモです。
ここではジョロウグモの巣に間借りしています。
ジョロウグモは大きいので小さな虫がかかっても食べません。
おこぼれを狙うクモです。
・スズミグモ
ちょっとカラフルな配色と背中にある鬼のような角が特徴的です。
関東より西で見られるクモです。
網のかたちがちょっと変わっていてドーム型をしています。
これは雌。
・チュウガタシロガネグモ
こちらはスズミグモの巣に居候していました。
自分でも巣を作るクモですが、希に他人の巣を使用します。
巣はもちろんクモの糸でできています。
クモの糸はタンパク質から作られます。当たり前ですが、食べたものが原料になります。
自分で作るより他人の巣を使用した方が楽なのです。
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