2016.3.10(木)
『屋久島の生きている化石』
生きている化石と言えばシーラカンスやカブトガニが有名ですが、実は屋久島にもいるんです。
ヤクシマキムラグモという原始的な特徴を持ったクモがそれです。
クモには「くびれ」があり、頭側を頭胸部、尻側を腹部とよびます。
このヤクシマキムラグモには腹部に節があります。
実は、これが原始的な特徴です。
約3億年前クモの先祖は腹部がいくつかの節に分かれていました。その節は進化にともない失われましたが、ヤクシマキムラグモとその仲間には節のなごりがあります。
そしてこのクモ、住んでいる場所がちょっと変わっていて地面の中です。しかも扉つき!
生きている化石を見つけてみませんか?
参考文献:谷川明男 (2015). 日本産キムラグモ類の系統地理と分類 生物科学,66,69-78.
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